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知っておきたい!インビザライン・ファーストのメリット・デメリット

こんにちは。群馬県伊勢崎市にある「すずき歯科医院」です。

インビザライン・ファーストのメリット・デメリットイメージ

「インビザライン・ファーストってよく聞くけど、ほかの治療方法と何が違うの?」「デメリットはあるのかな?」など、お子さまの歯並びに悩みを抱える保護者の方は、インビザライン・ファーストという治療方法を耳にしたことがあるかもしれません。

今回は、インビザライン・ファーストの概要や、メリット・デメリットについて解説します。

インビザライン・ファーストとは?

インビザライン・ファースト治療をする子供

インビザライン・ファーストは、透明なマウスピースを使った小児矯正の一つです。一人ひとりの歯列に合わせたオーダーメイドのマウスピースを数週間ごとに交換して、顎を広げながら歯並びを改善できます。

インビザライン・ファーストの適応条件

インビザライン・ファーストの対象年齢は、一般的に6〜11歳頃とされています。年齢はあくまでも目安で、身体年齢だけで判断することはありません。インビザライン・ファーストで治療できるかどうかは、歯の発育状態を見て判断されます。

以下の条件に当てはまれば、インビザライン・ファーストで治療できます。

  • 第一大臼歯(最奥の乳歯の奥に生える永久歯)が生えている
  • 切歯(前から数えて1〜2番目の前歯)のうち、少なくとも2本が2/3以上生えている
  • 3/4顎に乳歯、または生えていない永久歯が2本以上ある

保護者の方が判断することは難しいので、歯科医院を受診して相談するとよいでしょう。

インビザライン・ファーストの費用相場と治療期間

インビザライン・ファーストには、基本的に健康保険が適用されません。費用相場は400,000〜800,000円程度です。お子さまのもとの歯の状態や、治療期間などによって費用は異なります。

インビザライン・ファーストの治療期間は、最大で18か月です。インビザライン・ファースト治療後は、永久歯がすべて生え揃うまで経過を観察します。

経過を観察しながら、2期治療(成人矯正)を行うかどうかを検討します。インビザライン・ファーストだけで歯並びが改善され、2期治療を行う必要がない場合もあるでしょう。

インビザライン・ファーストのほかの小児矯正の違い

インビザライン・ファーストのほかの小児矯正の違いを比較

インビザライン・ファースト以外にも、小児矯正にはいくつか種類があります。インビザライン・ファーストとほかの小児矯正との違いを確認しましょう。

  • 歯並びの改善も期待できる
  • デジタル技術を使用している

それぞれ解説します。

歯並びの改善も期待できる

ほかの小児矯正との最も大きな違いは、歯並びの改善も期待できることです。ほかの小児矯正では、顎の大きさを広げることを目的に行います。

インビザライン・ファーストでは、顎の大きさを広げると同時に、歯を動かして歯並びを改善することができるのです。

ほかの小児矯正では、細かく歯を動かすことはできません。さらに歯並びを整えたい場合は、2期治療が必要となります。顎の大きさを広げてから歯並びを整えるという、2つのステップにわけて治療を行っていました。

インビザライン・ファーストの場合、ほかの小児矯正では別々で行う治療を同時に進められるため、治療期間を短縮できるでしょう。治療にかかる費用を抑えられる可能性も高いです。

デジタル技術を使用している

インビザライン・ファーストでは、型取りの際に3Dデジタルスキャンを用います。ほかの小児矯正では、シリコン製の印象材を口内に入れて型取りする必要がありました。

吐き気を催すこどもも多く、型取りのたびに負担をかけることから、治療へのモチベーションを保てなくなることも珍しくありません。

インビザライン・ファーストは、スキャンするだけで治療に使用するすべてのマウスピースの製作が可能です。印象材を口内に入れる息苦しさがなく、何度も型取りをする必要もありません。お子さまの負担を大きく軽減できるでしょう。

デジタル技術によって、治療中や治療完了後の歯並びの様子をシミュレーションできることも特徴です。必ずしもシミュレーションどおりに治療が進むわけではありませんが、治療のゴールを確認できるので、お子さまのモチベーション維持にもつながります。

インビザライン・ファーストの4つのメリット

インビザライン・ファーストのメリットイメージ

インビザライン・ファーストのメリットを確認しましょう。

  • 矯正装置が目立ちにくい
  • 矯正中でも食事を楽しめる
  • 虫歯になるリスクを抑えられる
  • 治療期間を短縮できることがある

それぞれ解説します。

矯正装置が目立ちにくい

ワイヤー矯正は、笑ったときなどに装置が目立ちやすいことがデメリットです。

インビザライン・ファーストは透明なマウスピースを使うので、外見からは矯正中であることがほとんどわかりません。矯正治療中の見た目を気にすることなく、治療を進められます。

矯正中でも食事を楽しめる

インビザライン・ファーストは、マウスピースを取り外して食事ができます。矯正装置がある違和感で咀嚼しづらい、食べ物が装置に挟まって食事に集中できないなど、不快感を覚えることはないでしょう。治療前と変わらず食事を楽しむことが可能です。

虫歯になるリスクを抑えられる

取り外しできない固定式の矯正装置は、歯磨きがしづらく磨き残しが増える傾向にあります。丁寧に歯磨きしていても、虫歯のリスクが高まります。

インビザライン・ファーストはマウスピースを取り外して歯磨きを行えるので、装置が邪魔することがありません。デンタルフロスなども使用できるので、矯正治療中でも口内を清潔に保ちやすいです。

治療期間を短縮できることがある

インビザライン・ファーストでは、顎を広げると同時に歯並びを改善できます。そのため、小児矯正で顎を広げ、成人矯正で歯列を整えるケースと比べると、治療期間が短くなる可能性があります。

インビザライン・ファーストの3つのデメリット

インビザライン・ファーストのデメリットイメージ

インビザライン・ファーストのデメリットは、以下のとおりです。

  • 装着時間を守る必要がある
  • インビザライン・ファーストが向かないケースがある
  • いつでも治療を始められるわけではない

それぞれ解説します。

装着時間を守る必要がある

インビザラン・ファーストは、1日に20〜22時間の装着時間を守る必要があります。装着時間が足りないと、計画どおりに治療が進みません。

治療期間が延びる、マウスピースが合わなくなって治療がやり直しになるなどのトラブルにつながることもあります。

思うような治療結果を得られない可能性があるため、装着時間をしっかり管理しなければいけません。

インビザライン・ファーストが向かないケースがある

インビザライン・ファーストは、すべての症例に対応できる治療ではありません。歯科医師が症状を診て、ほかの矯正方法のほうが向いていると判断するケースもあります。

骨格に異常のある重度の出っ歯や受け口などは、外科手術が必要と判断される場合もあるでしょう。お子さまに適した治療方法を提案するため、インビザライン・ファーストで治療できないこともあります。

いつでも治療を始められるわけではない

インビザライン・ファーストには適応条件があるため、条件をクリアしていない場合、治療を受けられません。インビザライン・ファーストの適応年齢は6〜11歳頃までですが、歯の発育具合には個人差があります。

「まだ適応年齢だから大丈夫」と思っていても、診察するとすでに永久歯が生え揃っていて、インビザライン・ファーストを始めるには遅すぎることがあるかもしれません。お子さまの歯並びに悩みを抱えている場合は、一度歯科医院を受診するとよいでしょう。

まとめ

笑顔の子供

インビザライン・ファーストとほかの小児矯正の大きな違いは、顎を広げることと同時に歯並びの改善も期待できることでしょう。デジタル技術を使用していることも、違いといえます。

顎を広げながら歯並びを整えられるので、ほかの小児矯正と比較すると治療期間を短縮できる可能性があるでしょう。すべてのマウスピースを一度の型取りで製作するので、お子さまの負担を軽減できます。

ほかにも、インビザライン・ファーストにはさまざまなメリットがあります。デメリットとしては、装着時間を守る必要があること、適応できる症例に限りがあることなどが挙げられるでしょう。

メリットとデメリットの両方を確認したうえで、お子さまにあった治療方法を見つけてください。

インビザライン・ファーストを検討されている方は、群馬県伊勢崎市にある「すずき歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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