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インビザライン矯正中に虫歯ができる原因とは?予防法と対処法も解説

こんにちは。群馬県伊勢崎市にある「すずき歯科医院」です。

虫歯が痛い若い女性

インビザライン矯正は、ワイヤーとブラケットを用いた矯正よりも虫歯を予防しやすいといわれています。

しかし、虫歯ができる要素はあります。「虫歯を作らず矯正したい」「虫歯ができたらどうするの?」と思う方もいるでしょう。

今回は、インビザライン矯正中に虫歯ができる原因や、虫歯の予防法・対処法を解説します。口内を衛生的に保って、理想の歯並びを手に入れましょう。

インビザライン矯正前に虫歯が見つかったら

虫歯

インビザライン矯正前に虫歯が見つかったら、虫歯治療を優先します。虫歯を治療せずに矯正治療を始めると、矯正中に進行する可能性があるためです。そのまま治療を始めても、虫歯の大きさによっては矯正治療を中断して治療しなければなりません。

虫歯は、早く治療を行えば簡単に処置できます。虫歯を放置すると、余計な時間や治療費がかかります。

虫歯を治して清潔な口内にしてから、矯正治療を行いましょう。

インビザライン矯正中に虫歯ができる原因

口が乾く女性

インビザライン矯正中に虫歯ができる原因は3つあります。

  • 口の中が乾燥しやすい
  • 唾液が歯に届きにくい
  • アタッチメントに汚れがたまりやすい

それぞれ解説します。

口の中が乾燥しやすい

インビザライン矯正では、マウスピースを20時間以上装着しなければなりません。マウスピースの厚みは0.5mmほどしかありませんが、上下に装着すると1mmの厚みになります。

唇が閉じにくくなり、口内が乾燥する方もいるでしょう。口の中が乾燥すると、汚れが固まって歯に付着します。歯磨きしても取れない汚れになるかもしれません。

唾液が歯に届きにくい

インビザライン矯正では、マウスピースを長時間装着するので歯に唾液が届きにくくなります。唾液には自浄作用や殺菌作用があり、通常時は虫歯の働きを抑制しながら口内の汚れを洗い流しています。

マウスピースを装着すると唾液の循環が悪くなるため、これらの作用が働きにくくなるのです。唾液の作用を十分に受けられなければ、虫歯のリスクが高まります。

アタッチメントに汚れがたまりやすい

アタッチメントに汚れがたまりやすいことも、虫歯の原因と言えるでしょう。インビザライン矯正ではマウスピースは取り外せますが、アタッチメントは外せないのです。

アタッチメントとは、歯の移動を助けるために使用されるものです。歯の表面に接着し、マウスピースと歯の密着度を高めます。

歯の表面に小さな突起物をつけるので、汚れが溜まりやすいでしょう。汚れが溜まると虫歯の原因になります。

インビザライン矯正中に虫歯になりやすい部分

歯並びが悪い人

インビザライン矯正中に虫歯になりやすい部分は、以下のとおりです。

歯並びが悪いところ

歯並びが悪いところは汚れが溜まりやすく、歯ブラシの毛先が届きにくいです。汚れやすく清掃しにくいので、虫歯になりやすいでしょう。

歯と歯の隙間

歯と歯の隙間も虫歯になりやすいです。食べかすなどが挟まりやすく、磨きにくいためです。歯ブラシだけで清掃するのは難しいので、デンタルフロスや歯間ブラシを使う必要があります。

親知らず

親知らずは、歯列の最奥に生えるため、矯正中でなくても磨きにくい歯です。また、真っすぐではなく斜めや横向きに生えることも多いです。清掃しにくいので、虫歯のリスクが高いでしょう。

矯正治療においては、歯の移動の妨げになることも多いので治療開始前に抜歯することも多いです。

アタッチメントがあるところ

インビザライン矯正では、アタッチメントを使用することがあります。上述しましたが、アタッチメントをつけると歯に段差ができるので、汚れが付着しやすくなります。汚れが溜まると、虫歯の原因になるでしょう。

詰め物や被せ物がある歯

詰め物や被せ物がある歯も虫歯のリスクが高いです。使用している素材にもよりますが、詰め物や被せ物が経年劣化すると天然歯との間に隙間ができます。隙間に汚れがたまると、虫歯になるかもしれません。

虫歯治療を行ってからインビザライン矯正を行う方は、詰め物や被せ物がある歯もしっかり磨きましょう。

インビザライン矯正中に虫歯ができるのを予防する方法

歯磨きする女性

インビザライン矯正中に虫歯ができるのを予防する方法は、以下のとおりです。

丁寧に歯磨きをする

虫歯を予防するためには、汚れを落とすことが重要です。磨き残しが内容に、すみずみまでしっかり磨きましょう。

歯磨きの際は、以下の点に注意するとよいでしょう。

フッ素入りの歯磨き粉を選ぶ

フッ素入りの歯磨き粉を使って歯磨きをすると、虫歯予防に効果的です。フッ素には歯を強くする効果や、再石灰化を促す効果があります。

口内では、脱灰と再石灰化が繰り返されています。脱灰とは、歯のエナメル質からリン酸とカルシウムが溶け出す現象です。再石灰化とは、溶かされたエナメル質が修復されることです。

脱灰が進行し、再石灰化が追いつかなければ虫歯になりますが、フッ素によって再石灰化を促すことが可能です。フッ素は歯に付着して効果を発揮するので、マウスピースを装着しても効果を得られます。歯磨き粉を選ぶ時はフッ素が配合されているものを選びましょう。

デンタルフロスや歯間ブラシを使用する

歯ブラシ以外にも、デンタルフロスや歯間ブラシを使用しましょう。歯ブラシだけでは取りきれない歯と歯の隙間の汚れを、それらのツールで落とします。

飲食時にマウスピースを外す

飲食時にマウスピースを外すことも、虫歯を予防するうえで重要です。マウスピースを外さずに飲食すると、食べ物や飲み物が歯とマウスピースの間に残ります。

特に、甘い飲み物を飲むと糖分がマウスピースと歯の間に残ります。虫歯菌が増殖しやすい環境になるので、飲食時は必ずマウスピースを外しましょう。

マウスピースを再装着するときは、歯磨きとマウスピースの洗浄を行ってください。

マウスピースを洗浄する

歯を清潔に保っていても、汚れたマウスピースを装着すると歯にも汚れが付着します。汚れたマウスピースを使用していると、虫歯になりやすいです。

マウスピースを洗浄する際は、歯磨き粉やお湯は使わず、指ややわらかめの歯ブラシを使用して流水下で優しく洗いましょう。研磨剤が配合された歯磨き粉は、マウスピースを傷つけるので避けてください。お湯で洗うと変形する可能性があります。

こまめに水を飲む

こまめに水を飲むことも、虫歯予防に効果的です。口内が乾燥していると虫歯になりやすいので、こまめに水を飲む習慣を身につけましょう。乾燥を防ぐだけでも虫歯を予防できます。

糖分が入っていない水なら、マウスピースを装着したまま飲んでも問題ありません。

インビザライン矯正中に虫歯ができたときは

虫歯治療

インビザライン矯正中に虫歯ができたときは、矯正を中断して虫歯を治療することが多いです。矯正と並行して治療する場合や、矯正を終わらせてから治療する場合もあるでしょう。

矯正治療を中断して虫歯治療を行う

虫歯の状態が悪かったり、治療で歯を削って被せ物をする場合には、矯正治療を中断して虫歯治療を行います。虫歯は放置しても治らず悪化するので、虫歯治療を優先します。

ただし、虫歯治療を行うと歯の形状が変わることがあります。削った歯に詰め物・被せ物を行うので、作成していたマウスピースを装着できなくなるケースもあるでしょう。

その場合は、マウスピースの再作成が必要になります。

矯正治療と並行して虫歯治療を行う

矯正治療と並行して虫歯治療を行うこともあります。矯正に影響のない初期の虫歯の場合は、並行して虫歯治療を行うでしょう。

マウスピースを外して治療を行い、処置後はすぐにマウスピースを装着します。

応急処置をして矯正治療を継続する

応急処置をして矯正治療を継続するケースもあるでしょう。矯正治療がもうすぐ終わる時期の場合は選択できる方法です。

矯正治療を中断したくないと考え、応急処置を希望する人もいますが、虫歯を放置すると悪化します。医師が治療を継続できると判断した場合を除いて、応急処置で矯正治療を継続するのは推奨できません。

まとめ

インビザラインのマウスピース

インビザライン矯正では、矯正前に虫歯が見つかった場合は治療を優先します。矯正中に虫歯になった場合でも、矯正治療を中断して虫歯治療に専念するケースが多いです。

虫歯になると治療費がかかり、矯正治療も遅れてしまうため、虫歯にならないように口内を清潔に保ちましょう。特に、歯の隙間や歯並びが悪いところは丁寧に磨いてください。デンタルフロスや歯間ブラシを使うと、汚れをしっかり落とせます。

虫歯のない衛生的な口内を維持して、理想の歯並びを手に入れましょう。

インビザライン矯正を検討されている方は、群馬県伊勢崎市にある「すずき歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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