こんにちは。群馬県伊勢崎市にある「すずき歯科医院」です。
「インビザライン・ファーストってなに?」「インビザライン・ファーストは何歳からできるの?」など、お悩みの方もいるのではないでしょうか。お子さまの歯並びのことで、頭を悩ませている保護者の方は多いです。
通常のインビザライン矯正は歯並びを整えるためのものですが、インビザライン・ファーストは顎のバランスと歯並びを並行して整えられる治療方法です。子どもが成長したあとに歯並びでコンプレックスを抱えないためにも、矯正治療を検討することは大切です。
本記事では、インビザライン・ファーストの対象年齢やメリット、治療期間などについて詳しく解説します。子どもの歯並びを整えたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
インビザラインファーストとは、子ども向けのマウスピース矯正のことです。乳歯から永久歯に生えかわるタイミングで矯正を行うことで、あごの成長を利用しながらキレイな歯並びにするためのスペースを作っていきます。
マウスピースを1日20時間以上装着し、顎の骨の成長をコントロールしながら徐々に歯を動かして矯正を進めていきます。マウスピースは透明で目立ちにくいため、口元を気にせず矯正治療を受けられるでしょう。
子どもの時期に矯正治療を始めることで、虫歯や歯周病になるリスクを下げられるだけではなく、きれいな発音ができるようになるなどのメリットもあります。
インビザライン・ファーストを受けるためには、下記の3つの条件を満たしている必要があります。
一般的に、インビザライン・ファーストの対象年齢は、乳歯から永久歯に生えかわるタイミングである6歳〜12歳ごろとされています。
しかし、生えかわりのタイミングには個人差があるため、6歳になったら必ずインビザライン・ファーストを受けられるわけではありません。対象年齢はあくまで目安であり、口内の状況によってインビザライン・ファーストが受けられるかどうかが決まります。
保護者の方が判断するのは難しいので、お子様がインビザライン・ファーストを受けられるか気になる場合は歯科医師に相談しましょう。
「そのうち永久歯に生えかわるから大丈夫」と思って子どもの歯並びの悪さを放置すると、以下のようなリスクが考えられます。
子どもの歯並びが悪いまま放置すると、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。歯並びが悪いと、歯と歯が重なっている部分やでこぼこしている部分が生じるでしょう。これらの部分には歯ブラシが届きにくく、歯並びがきれいな子どもよりも磨き残しが多くなります。
その結果、虫歯や歯周病になるリスクが高くなるのです。また、乳歯の根の先まで虫歯菌に侵されると、新たに生えてくる永久歯に影響を及ぼす可能性があります。
歯並びが悪いと、食べものをしっかり噛むことができない場合があります。歯並びが悪い場合は噛み合わせも良くないことが多く、うまく咀嚼できないことがあるのです。胃腸の負担が増加するので、消化不良や腹痛などにつながるかも知れません。
また、噛み合わせが悪いと一部の歯に負荷がかかって、歯並びが更に悪くなる可能性もあるでしょう。食べものをしっかり噛まないことであごの成長が阻害される危険性もあります。
子どもの歯並びが悪いまま成長すると、口元にコンプレックスを抱えるようになって精神的なストレスにつながることがあります。とくに、出っ歯やすきっ歯は目立つため「人前で笑えない」「人前で話すのが嫌だ」と感じるなど、コミュニケーションに支障をきたすこともあるでしょう。
お子さまの成長期や思春期にこのようなストレスを抱えると、自己肯定感が下がって何事にも消極的になるケースもあります。
歯並びの悪さは、子どもの発音や滑舌に悪影響を及ぼす可能性が高いです。歯と歯の間にすき間があったり舌の動きが制限される歯並びだったりすると、発音しにくくなります。
たとえば、すきっ歯の場合はイ段の発音がしにくくなることが多く、受け口の場合はサ行やタ行の発音がしにくくなる傾向があります。この状態を放置すると、言語発達に支障をきたす可能性があるでしょう。
歯並びが悪いまま放置しておくと、あごや周囲の筋肉に負担がかかり顎関節症を引き起こすことがあります。悪化するとあごが変形して口が開かなくなるという深刻なトラブルにつながる可能性があるため、注意が必要です。
また、顎関節症は全身の不調につながる場合もあります。首の痛みや頭痛、慢性的な肩こりを引き起こす可能性があります。
とくに頭痛は子どもから集中力を奪うため、学業や日常生活にも支障をきたすことがあるでしょう。
ここまで、子どもの歯並びが悪いまま放置するとどのようなリスクがあるかについて解説しました。では、子どものうちに歯並びを整えることで得られるメリットはどのようなものでしょうか。
以下、子どものうちに歯並びを整えることで得られるメリットをご紹介します。
歯並びが悪いと、歯と歯が重なっている部分やでこぼこしている部分に歯ブラシが届きにくく、歯並びがきれいな子どもと比べると磨き残しが多くなるでしょう。
子どものうちにインビザライン・ファーストを受けて歯並びを整えておけば、虫歯や歯周病になるリスクを下げることができます。将来にわたってお口の健康を保つことにつながるでしょう。
子どもの歯並びが悪くなる原因の1つに、あごが小さくて歯をきれいに並べるためのスペースが足りないことがあります。インビザライン・ファーストは、子どもの成長を利用して顎のバランスを整えながら歯を並べるスペースを作っていきます。
永久歯が生えそろう前に、あごの幅やバランスを整えることで、将来的に歯並びが大きく乱れる可能性は低くなるでしょう。また、将来矯正治療を受ける場合でも、手術や抜歯のリスクを減らすこともできます。
インビザライン・ファーストは、子どもの骨の成長を利用して行う矯正治療です。大人の矯正と違って大きな力を加えなくても歯がよく動くため、歯並びが整うスピードも速いです。
さらに、インビザライン・ファーストは小児矯正には歯列を広げる目的の1期治療と、永久歯の歯並びを整える目的の2期治療を同時に進めることができます。全体的な矯正期間の短縮にもつながるでしょう。
大人になったあとでも矯正治療を受けることは可能です。
しかし、歯並びが極端に悪い場合や歯を移動するスペースが足りない場合は、歯を削ったり抜いたりする処置が必要になります。インビザライン・ファーストを受けて歯を並べるスペースを確保していれば、2期治療を行う際に永久歯を抜かずに矯正が進められる可能性が高くなります。
インビザライン・ファーストの治療期間は、およそ1年半です。矯正治療が終わったあとは、歯の後戻りを防ぐための保定装置を装着しながら、永久歯が生え揃うまで待ちます。
永久歯が生え揃ったところで歯並びを確認し、2期治療が必要かどうかを判断します。矯正の必要がなければここで治療は完了です。
ただし、マウスピースや保定装置の装着時間を守れていなかった場合は、矯正期間が長引く可能性が高いでしょう。また、治療期間はあごの成長速度や永久歯が生えかわるタイミングによっても左右されるため、矯正治療が終わるまでに1年半以上かかる場合も考えられます。
いずれにせよ、インビザライン・ファーストを受ける際は歯科医師の指示をしっかり守り、お子さまと保護者の方が協力して治療に取り組むことが重要です。
本記事では、インビザライン・ファーストの対象年齢や治療期間に加えて、治療を受けることのメリットや歯並びを放置することで起こるリスクについても解説しました。
子どものうちから矯正治療を始めることは、子どもの将来を考えるうえでも大切なことです。子どもの歯並びが悪いまま放置すると、虫歯や歯周病になるリスクが高くなったり、思春期にコンプレックスを抱えて自分に自信が持てなくなったりする可能性が高くなります。
インビザライン・ファーストは、矯正治療のなかでも痛みが少ない治療です。子どもの歯並びが気になったら、歯科医師に相談して治療を始めると良いかもしれません。
インビザライン・ファーストを検討されている方は、群馬県伊勢崎市にある「すずき歯科医院」にお気軽にご相談ください。
copy right Suzuki Dental clinic