こんにちは。群馬県伊勢崎市にある「すずき歯科医院」です。
インビザラインとは、マウスピースを使って歯並びを整える矯正方法です。インビザライン矯正中の方のなかには、どうやって食事をすればよいか疑問に思う方も少なくありません。
この記事では、インビザラインのマウスピースをつけたまま食事はできるのか解説します。食事の際に注意することについても解説しますので、インビザライン矯正中の食事にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
インビザラインとは、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発したマウスピースで行う矯正治療法です。審美性と機能性を兼ね備えていることから、多くの方に選ばれています。透明で目立ちにくいマウスピースを装着することで、歯に力を加えて移動させます。
インビザラインの特徴は、取り外しができることです。食事をするときや歯磨きをするときにはマウスピースを取り外すことができます。矯正治療中の制限が少ないため、ストレスなく治療を進められるでしょう。
ワイヤー矯正の場合は、歯の表面に装置を装着するため目立ちやすいのに加え、金属アレルギーのリスクもあります。
一方でインビザラインの場合は、薄く透明なマウスピースを使用するため、目立ちにくいです。また、マウスピースはプラスチックで作られています。金属を一切使用していないため、金属アレルギーの心配もいりません。
また、一度の調整で歯を大きく動かすワイヤー矯正に比べて、インビザラインは少しずつ動かすため、痛みや違和感が少ないとされています。
インビザライン矯正中は、どうやって食事をすればよいのか疑問に思う方も少なくありません。「いちいち外して食事をするのは面倒」「ちょっとくらいならマウスピースをつけたまま食事できる?」と、考えることはありませんか。
インビザライン矯正中に食事をするときは、必ずマウスピースを外してください。マウスピースをつけたまま食事をすると、矯正治療中に問題が発生しやすくなります。本項目ではマウスピースをつけたまま食事をするリスクについて解説します。
マウスピースをつけたまま食事をすると、食べ物がマウスピースと歯の間に挟まりやすくなります。さらにマウスピースを装着しているため、唾液による自浄作用が期待できません。
マウスピースと歯の間に食べかすが挟まると細菌の栄養源となり、虫歯や歯周病のリスクが高まるでしょう。
インビザラインのマウスピースは、0. 5 mmほどと非常に薄いです。そのため、マウスピースを装着した状態で食事をすると破損したり変形したりするリスクがあります。
マウスピースが破損・変形すると治療計画に支障をきたすことも少なくありません。場合によっては、マウスピースの作り直しが必要になり、追加で費用が発生する可能性もあるでしょう。
マウスピースをつけたまま、カレーやコーヒー、紅茶、ワインなどの着色しやすい食べ物・飲み物を摂取するとマウスピースや歯が着色しやすくなります。インビザラインのマウスピースは透明で目立ちにくいですが、着色すると色が目立つようになります。
食事の際にマウスピースを外せば、インビザライン矯正中に飲食していけないものは特にありません。マウスピースを取り外して食事ができるため、矯正開始前と同じように好きなものを食べられます。
とはいえ、矯正治療をスムーズに進めるために控えたほうがよい食べ物・飲み物もあります。ここでは、インビザライン矯正中に控えたほうがよい食べ物・飲み物とマウスピースを装着したまま飲めるものについて解説します。
インビザライン矯正中に控えたほうがよい食べ物と飲み物は、以下のとおりです。
色が濃い食べ物や飲み物を口にすると、着色する可能性があります。例えば、カレーやワイン、コーヒー、紅茶、ケチャップ、ぶどうジュースなどは着色しやすいでしょう。飲み物であればマウスピースを装着したまま飲んでも問題ないだろうと思う方もいるかもしれません。
しかし、マウスピースを装着したまま着色しやすいものを飲むと黄ばむ原因になります。マウスピースの変色を防ぐためにも、食事をするときはマウスピースを取り外し、飲食後は歯磨きとマウスピースの洗浄をしてから再装着してください。
粘着性の高い食べ物は歯に残りやすいので要注意です。例えば、ガムやキャラメル、餅などです。粘着性のある食べ物が歯に付いたままマウスピースを装着すると、虫歯になる恐れがあります。
粘着性が高い食べ物が歯に付着していると、マウスピースがスムーズに外れずに破損する可能性も否定できません。ガムやキャラメルを全く食べてはいけないという意味ではありませんが、食べたあとはしっかりと口腔ケアをしてください。
矯正治療中に硬い食べ物を噛むと歯が痛むことがあります。特にマウスピースを交換した直後は、歯が動く痛みを感じやすいため注意しなければなりません。痛みがある場合は特に、柔らかいものを選びましょう。
砂糖を多く含む食べ物や飲み物を好む人は多いでしょう。
しかし、砂糖を多く含む食べ物や飲み物を口にすると、虫歯菌が糖分をエサにして酸を作り出し、歯を溶かすことがあるのです。
マウスピースをつけたまま砂糖を含む飲み物を飲むことも、避けましょう。特に砂糖が入っている甘いドリンクを飲むと、歯とマウスピースの間に糖分が残り、虫歯や歯周病の原因になります。飲み物であれば大丈夫と思わず、飲食をするときはマウスピースを取り外してください。
マウスピースをつけたまま飲んでもよいものは、水のみです。水は無色であるため、マウスピースを装着したまま飲んでも変色することはありません。また、砂糖も含まれていないため虫歯になる心配もありません。
「お湯も無色だから飲んでもいいのでは?」と思うかもしれませんが、マウスピースを装着した状態で熱いお湯を飲むとマウスピースが変形する可能性があります。そのため、熱いお湯も控えてください。
マウスピースを装着した状態で飲めるのは水のみで、そのほかのドリンクを飲みたいときは、面倒ですがマウスピースを外しましょう。
ここまで、マウスピースを取り外して食事をすることの重要性について解説しました。そのほかにもインビザライン矯正中に食事をする際には気をつけなければならないことがあります。ここで解説する注意点を守ることで、インビザラインでの治療をスムーズに進められるでしょう。
食事をする前や飲み物を飲む前にマウスピースを外したら、ケースに保管してください。
ティッシュに包んだり、机の上に置いたりすると、破損・紛失の原因になります。マウスピースを紛失したり、破損させたりすると作り直しが必要になる場合があり、治療期間が延びる原因になります。追加で費用が発生することも考えられるでしょう。
外出中もマウスピースを保管する専用ケースを持ち歩く習慣をつけましょう。
食事や飲み物を飲んだ後は必ず歯磨きをしてください。歯磨きをせずにそのままマウスピースを装着すると、虫歯や歯周病の原因になります。さらにマウスピースや歯が着色し審美性も損なわれるでしょう。
外出時にはケースとともに、口腔ケアセットも持ち歩くようにしてください。
間食をする際は特に要注意です。食事をするときだけでなく間食をする際にも、マウスピースを必ず外さなければなりません。上述のとおり、マウスピースを装着した状態で飲食をするとさまざまなリスクがあります。そのため、間食であってもマウスピースは外さなければなりません。
また、間食が増えると、必然的にマウスピースを取り外す時間が長くなります。インビザラインではマウスピースを1日20時間以上装着しなければなりません。間食をするのは問題ありませんが、マウスピースの1日の装着時間は守れるように管理しましょう。
上記でも触れましたが、熱い飲み物を口にするとマウスピースが変形しやすくなります。マウスピースが変形すると、治療計画通りに歯が動きません。
とはいえ、あたたかいお茶やお湯を飲みたくなることもあるでしょう。そのような場合は、マウスピースを外してから飲んでください。
今回は、インビザライン矯正中にマウスピースをつけたまま食事はできるのか、また食事をする際にはどのような点に注意しなければならないのか解説しました。インビザライン矯正中であっても、基本的に何を食べても構いません。
しかし、飲食するときは必ずマウスピースを外してください。また、マウスピースの紛失・破損を防ぐためにも、外したマウスピースはケースに保管しましょう。虫歯を防ぐために、食後は必ず歯磨きをしてからマウスピースを装着することも徹底してください。
注意点を守ることで、インビザライン矯正をスムーズに進められます。
インビザラインを検討されている方は、群馬県伊勢崎市にある「すずき歯科医院」にお気軽にご相談ください。
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