こんにちは。群馬県伊勢崎市にある「すずき歯科医院」です。
プレオルソとは、永久歯に生え変わる前の時期の子どもを対象とした、マウスピース型の矯正装置のことです。プレオルソは取り外しができるため、口内を清掃しやすく虫歯や歯周病のリスクが低いといわれています。
また、お口周りの筋肉が鍛えられることで、歯並びを悪くする口呼吸などの癖も根本的に解消できます。
ただし、メリットだけでなくデメリットもあります。治療を始める前に、プレオルソのデメリットについてもよく理解しておきましょう。
この記事では、プレオルソのメリットやデメリット、適応年齢や使用方法について解説します。
プレオルソとは、子どもを対象としたマウスピース型の矯正装置のことです。プレオルソは大人のマウスピース矯正と違って、直接歯を動かすことはありません。
プレオルソは、お口周りの筋肉を鍛え、歯並びを悪くする原因を取り除くことで、間接的に歯並びを整えていく治療です。
歯並びは、唇や舌、頬などのお口周りの筋肉の影響を受けます。口呼吸やポカン口、指しゃぶりなどの癖があると、お口周りの筋肉のバランスが悪くなり、顎の成長を阻害したり歯並びが悪くなったりすることがあるのです。
癖が改善されないと、たとえ矯正治療で歯並びを整えても、再度歯並びが悪くなるでしょう。子どものうちにプレオルソを使った矯正治療を始めることで、お口周りの筋肉や顎の成長が促され、理想的な位置に永久歯が生える可能性が高くなります。
また、歯並びを悪くする原因を解消すれば、キレイな歯並びを維持しやすいでしょう。
プレオルソのメリットは、以下のとおりです。
固定式の矯正装置の場合、食べものが詰まりやすかったり歯磨きがしにくかったりするため、虫歯や歯周病のリスクが高いといえます。プレオルソは自由に取り外しできるので、虫歯や歯周病になるリスクが低いことがメリットです。
また、食事や歯磨きを普段通りできるので、矯正治療中でも快適に過ごしやすいでしょう。
プレオルソはお口周りの筋肉を鍛えることが目的なので、歯の移動に伴う痛みはありません。また、プレオルソはやわらかいシリコン製で、取り外しも可能です。そのため、矯正装置が当たって口内炎ができたり、粘膜を傷つけたりする心配はないといえるでしょう。
プレオルソを装着する際の違和感も少ないため、治療に対するストレスが少ないのがメリットです。
プレオルソによってお口周りの筋肉を鍛えることで、口呼吸やポカン口など歯並びが乱れる原因になる癖を改善できます。お口周りの筋肉が正常に働くことで口を閉じる力が改善され、口を閉じやすくなるのです。
さらに、舌を正しい位置に促す効果もあります。プレオルソを装着するだけで歯並びを悪くする原因を根本的に解消できる点は、大きなメリットと言えるでしょう。
プレオルソの装着時間は、就寝中と日中の1時間のみです。起きている間の装着時間は最低1時間なので、家以外で装着する必要がありません。
学校などで他人に見られる心配がなく、お子さまのストレスになりにくいでしょう。また、装着時間が限られているので、保護者の方が見守りやすいのもメリットの1つです。
プレオルソでの治療を行うことで、将来的に歯並びを整える治療が必要になっても、治療期間を短縮できる可能性があります。
子どものうちにプレオルソの治療を行うことで、永久歯が生える土台の顎骨の成長をコントロールできます。上下の顎のバランスが整うと、永久歯が生えるスペースを確保できるため、スムーズに矯正治療がすすめられるのです。
将来的に抜歯を回避できる可能性も高まるでしょう。
プレオルソのデメリットは、以下のとおりです。
プレオルソは装置のサイズが決まっているため、お口の状態によっては適応できないことがあります。重度の出っ歯や叢生、受け口など、歯並びの乱れが重度の場合は対応できない可能性が高いでしょう。
プレオルソで治療できるかどうかはお口の状態によって異なりますので、一度歯科医院でご相談ください。
プレオルソは、就寝中と日中1時間装着することで治療をすすめます。そのため、就寝中にプレオルソの装着を忘れるなどして、1日の装着時間が短くなる場合、思ったような効果が得られない可能性があるでしょう。
また、プレオルソによる痛みは少ないものの、お子さまによっては装着感に慣れず装着を拒み、治療自体できないケースもあります。装着感に慣れるまでは、短時間から装着を始めて徐々に慣らしていったり、プレオルソを付けて頑張っていることを褒めたりすると良いでしょう。
プレオルソは装着時間によって治療のすすみ方や効果が変わるので、お子さまだけでなく保護者の方のサポートが欠かせません。
プレオルソは、お口周りの筋肉を鍛えて間接的に歯並びを整える治療法です。プレオルソを装着しても、細かな歯並びや噛み合わせの調整はできないことを理解しておきましょう。
歯の位置や向きなどを整えたい場合は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正で歯並びを整える必要があります。
「プレオルソで歯並びはよくならないの?」と思う方がいるかもしれませんが、子どものうちにプレオルソを使用することで、永久歯が生える土台となる顎のバランスを整えられます。そのため、プレオルソによって、理想的な位置に永久歯が生えるよう促せます。
さらに、生活習慣を改善することで歯並びの悪化を予防できる点は、プレオルソの最大のメリットといえるでしょう。
プレオルソは、永久歯に生え変わる前の時期の子どもが対象です。お子さまのお口の状態によって治療を開始する年齢は異なりますが、一般的に3~10歳頃までが適応年齢とされています。
プレオルソを使用することで、無理な力をかけずに顎の成長を促せます。さらに、お口の周りの筋肉を鍛えることで、歯並びを悪くする癖も改善できるでしょう。
永久歯への生え変わりや成長には個人差があり、治療を開始する年齢にも個人差があります。顎の成長具合によっては10歳を超えても治療できる場合があります。
ただし、顎の成長が止まるとプレオルソによる治療はできないため、他の治療法を検討しなければいけません。プレオルソによる治療を検討している場合は、早めに歯科医院にご相談ください。
先述した通り、プレオルソの装着は就寝中と日中の1時間のみです。日中の装着時間は最低1時間とされているので、可能な場合は1時間以上装着すると効果が現れやすいでしょう。
プレオルソの使用中は、プレオルソのくぼみに舌を置き、なるべく鼻呼吸を行ってください。自然と舌の位置が上がり、正しい舌の位置や鼻呼吸などが身に付きます。
就寝中にプレオルソが外れることが多かったり口呼吸になったりする場合は、お口にテープを貼ると良いでしょう。
プレオルソは、保険適用外のため歯科医院によって費用が異なりますが、3~20万円程度かかるのが一般的です。他の矯正装置と違い既製品を使用するため、安価な場合が多いでしょう。
ただし、検査費用や診断費用などが追加で発生する場合があります。お口の状態によっても費用は異なりますので、事前に費用の内訳を確認しておきましょう。
プレオルソとは、永久歯に生え変わる前の時期のお子さまを対象としたマウスピース型の矯正装置です。プレオルソを使用することで、お口周りの筋肉が鍛えられ、顎の成長を無理なくコントロールできます。
また、歯並びを悪くする原因も解消でき、歯並びの悪化を防ぐ効果もあります。
プレオルソによる治療は顎の成長に合わせて行うため、個人差はありますが3~10歳頃のお子さまが対象とされています。お子さまの歯並びが気になった時点で、歯科医院を受診すると良いでしょう。
プレオルソを検討されている方は、群馬県伊勢崎市にある「すずき歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、自分の家族にできない治療はしないことを意識しながら、さまざまな診療を行っております。ホームページはこちら、お問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご活用ください。
copy right Suzuki Dental clinic