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虫歯を放置するとどうなる?健康に与える悪影響や歯を失った場合の選択肢

こんにちは。群馬県伊勢崎市にある「すずき歯科医院」です。

虫歯を放置して歯が痛くなってしまった女性

虫歯を放置していたら痛みがなくなった、という経験はありませんか。虫歯を放置すると、激しい痛みが出た後に痛みがなくなることがあります。

ただし、これは虫歯が治ったわけではなく、むしろ重症化したサインです。また、虫歯を放置していると、全身に影響を及ぼすこともあるため注意が必要です。

この記事では、虫歯を放置すると現れる症状や健康に与える悪影響について解説します。歯を失った場合の治療法についても言及していますので、ぜひ参考にしてみてください。

虫歯を放置するとどうなる?

虫歯を放置して大きな穴があいてしまった歯

虫歯は進行性の病気であり、初期段階では自覚症状が少ないため、気づかないまま放置していることが多いです。虫歯を放置すると重症化し、さまざまな症状が出ることがあります。

ここでは、虫歯を放置することで現れる5つの症状について解説します。

激しい痛みが出る

初期から中期の虫歯の場合、歯に刺激が伝わるとしみたり痛んだりすることがあります。さらに虫歯が進行すると、何もしていなくてもズキズキと激しく歯が痛む場合もあります。これは、歯の内部まで虫歯が進行し、神経に炎症が起きているためです。

食事以外の時間も激しく痛む場合があり、日常生活に支障をきたすことも珍しくありません。

神経が壊死することで痛みがなくなる

中等度から重度まで虫歯が悪化すると、激しい痛みから解放され、痛みを感じなくなる場合があります。

しかし、これは虫歯が自然に治ったわけではありません。神経が死ぬことによって、痛みを感じなくなっただけです。神経が壊死した歯はもろく崩れやすい状態のため、放置すると歯を失うことにつながります。

そのため、歯の痛みを感じ始めた時点で、すぐに治療を開始することが大切です。

噛めなくなる

虫歯を発症すると、歯の外側から内部の順に歯が溶かされます。重度の虫歯の場合には、歯の大部分が溶けて食べ物が噛めなくなることもあるのです。さらに、根っこの部分まで歯が溶かされた場合には、歯を残せなくなるかもしれません。

そのため、歯に穴が空いたり欠けたりしているのを発見した際には、すぐに歯科医院を受診しましょう。

口臭が発生・悪化する

虫歯の原因は、磨き残しの内部に潜む虫歯菌です。虫歯菌は歯を溶かす際に酸と毒素を出すため、虫歯を放置すると口臭が発生・悪化することがあります。さらに、磨き残しには歯周病菌も潜んでいるため、歯周病を発症することもあります。

歯周病は、歯を支える歯茎や顎に炎症が起こる病気のことです。歯周病によって歯茎の出血や腫れ、膿の排出が起こると、口臭が発生することがあります。

根っこの先に病巣ができる

歯の根の先まで虫歯が進行すると、根の先に膿が溜まり、病巣ができることがあります。重度の虫歯の場合、神経が壊死するため歯自体の痛みを感じることはありません。

しかし、根の先に膿が溜まると、噛んだ際に痛みを感じるようになるため注意が必要です。症状がひどい場合には顔が大きく腫れあがり、点滴治療が必要になることがあります。

虫歯が健康に与える悪影響

虫歯が健康に与える悪影響のひとつである肺炎のイメージ

虫歯を放置すると、口腔内だけでなく全身の健康に悪影響を及ぼすことがあります。なぜなら、虫歯菌が血液循環により全身に運ばれるからです。

ここでは、虫歯が原因で発症するおそれのある5つの疾患を解説します。

骨髄炎

骨髄炎とは、骨の内部にある骨髄に細菌が侵入し、炎症を起こす病気のことです。骨髄炎になると、虫歯による歯の痛みだけでなく、顎の痛みや歯の揺れなどの症状が出ます。また、炎症により発熱や嘔吐などの症状が出ることもあるでしょう。

さらに、骨髄炎により顎の骨が炎症を起こし、顎の骨が壊死することがあるので注意が必要です。基本的な治療としては入院して抗生物質の投与を行いますが、場合によっては手術が必要になることもあります。

副鼻腔炎

副鼻腔炎とは、鼻の周辺にある空洞に炎症が起こる病気のことです。上の歯の根の先の付近には、上顎洞という空洞があります。そのため、上の歯の虫歯を放置すると副鼻腔炎の原因になることがあるのです。

虫歯が原因で副鼻腔炎になった場合、膿の混じった鼻水が出たり、頭痛を引き起こしたりすることがあります。治療としては、抗生物質を服用したり、根管治療により歯根の消毒をしたり、外科処置により膿を排出したりします。

肺炎

虫歯の放置により、肺炎を引き起こすことがあります。特に高齢者の場合、飲み込む力が弱くなることで虫歯菌のついた食物を誤嚥し、肺炎を引き起こすリスクがあるのです。

誤嚥性肺炎は、死亡リスクの高い病気です。そのため、虫歯の治療・予防を図るだけでなく、お口の中を清潔に保つことも欠かせません。

脳梗塞

虫歯菌が脳にまで達すると、脳疾患を引き起こすことがあります。例えば、脳炎や脳出血、脳梗塞などです。特に、高齢者や基礎疾患を持つ方は重篤化しやすいため注意が必要です。

心筋梗塞

脳疾患と同じように、虫歯菌が心臓に到達すると心筋梗塞を発症するおそれがあります。最悪の場合、死に至る可能性があるため、虫歯を放置せず早急に治療を開始することが大切です。

虫歯の進行を防ぐポイント

虫歯の進行を防ぐための口腔ケア用品

虫歯の進行を食い止めるには、正しいケアで磨き残しをなくすことが大切です。以下のポイントに気を付け、日々のケアを見直してみましょう。

  • 毎食後に歯磨きを行う
  • 優しい力で歯ブラシを動かす
  • 歯ブラシの毛先を意識する
  • フロスや歯間ブラシを使用する
  • 定期検診を受ける
  • 食生活を見直す

虫歯の原因は、お口の中に磨き残しがあることです。そのため、毎食後に歯を磨きましょう。歯ブラシは人差し指・中指・親指の3本で握り、毛先が曲がらない程度の優しい力で歯を磨きます。

歯と歯の間や歯並びが悪い箇所は、歯ブラシだけでは汚れが取れないため、フロスや歯間ブラシを使いましょう。また、虫歯のリスクは食生活によっても左右されます。甘いものを控え、規則正しい食生活を心がけてみてください。

ただし、セルフケアだけでは不十分だといえます。定期的に検診を受け、クリーニングでお口の中を生活に保つことが大切です。

虫歯を放置して歯を失った場合の選択肢

虫歯を放置して歯を失った場合の選択肢としてインプラントの説明をする歯科医師

虫歯を放置すると、最終的には歯を残せないことがあります。歯を失えば、食事ができず他の歯に負担がかかり、周りの歯の寿命を縮めることにつながります。

また、失った歯の隙間を埋めようと、全体の歯並び・噛み合わせが悪化することもあるのです。そのため、歯を失ったまま放置せず、早急に歯を補う治療を受けましょう。

ここでは、歯を失った場合に選択できる3つの治療法について解説します。

ブリッジ

ブリッジとは、失った歯の両隣の歯を削り、3本つながった被せ物により歯を補う治療法です。被せ物は接着剤により固定されるため、噛み心地がよく装着に違和感はありません。また、他の歯と同じように歯磨きでケアできます。

ただし、本来3本に分散される歯の負担が2本の歯にかかるため、両隣の歯に過度な負担がかかることがあります。さらに、健康な歯を削る必要があるため、歯の寿命を縮めやすいのがデメリットです。

また、最奥の歯を失った場合や失った歯の本数が多い場合には、ブリッジでは治療できません。

ブリッジは、条件によっては保険が適用されることがあります。自分の希望する条件が、保険が適用されるかどうか相談してみましょう。

入れ歯

入れ歯とは、取り外し式の義歯のことです。幅広い症例に対応しており、高齢者や持病のある方でも治療を受けることが可能です。また、1本から複数本の欠損歯に対応できる上、保険が適用されるため費用を抑えられます。

ただし、他の治療法と比べると噛む力が劣るため、使いづらさを感じることがあります。部分入れ歯の場合、支える歯に入れ歯の負担がかかるため、周りの歯の寿命を縮めることがデメリットです。

また、部分入れ歯の金具が見え、見た目が悪くなることがあります。

インプラント

インプラントとは、歯を失った部分の顎の骨にチタン製のねじを埋め込み、その上に被せ物を取り付けることで歯を補う治療法です。独立した1本の歯を作れるため、他の治療法のように周りの歯に負担がかかることはありません。

また、しっかり噛める上、見た目も美しいため、自分の歯と同じ機能性・審美性を回復できるのがメリットです。

ただし、保険が適用されないため、費用が高額になる傾向にあります。また、外科手術が必要になるため、健康状態によっては治療ができないことがあります。

まとめ

虫歯を放置して歯を失わないよう歯科検診を受ける男性

虫歯を放置すると、激しい痛みが出たり、歯の大部分を失うことで食事ができなくなったりします。また、歯を残せなくなったり、脳梗塞や心筋梗塞などの重篤な健康被害を引き起こしたりする場合もあるのです。

虫歯は、自然に治ることはありません。そのため、歯の痛みなどの症状に気付いた時点で、すぐに歯科医院を受診しましょう。歯を失った場合の治療法には、ブリッジや入れ歯、インプラントなどがあります。

虫歯治療を検討されている方は、群馬県伊勢崎市にある「すずき歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、自分の家族にできない治療はしないことを意識しながら、さまざまな診療を行っております。ホームページはこちらお問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

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